久保記念観光文化交流館について
この「久保記念観光文化交流館」の建物は整備前、その所有者が久保家であることから、「久保邸」と呼ばれていました。この地区は、1347年の真岡城築城に伴い建立された3つのお寺に囲まれた、いわゆる門前町であり、大正・昭和の時代には、料亭や芸者置屋などがあり、華やかな賑わいを見せていた地区でした。しかし、時代の変遷とともに、多くの建造物が失われていき、明治、大正、昭和の古き良き時代を知る建造物は、市所有の岡部記念館「金鈴荘」とこの「久保邸」を残すのみとなっていました。
そのような中、久保家を始めとする関係者の方々から、保存を前提にした建物の譲渡の申し出を受け、市では、明治、大正期の貴重な歴史的建築物が現存する「久保邸」を次代に引き継ぐ資産として保存するとともに、様々な機能を備えた真岡市の新たな観光文化拠点施設とすることとし、この「久保記念観光文化交流館」を整備いたしました。
古き良き時代を感じられる建築物が立ち並ぶこの空間で、「今」の真岡市の様々な魅力を感じていただければ幸いです。